健診結果の見かた

健診結果の変動をチェックし、メタボリックシンドロームの予防や早期発見に

定期的な健康診断を受けることで、数値や画像といった客観的な指標で、体の状態や調子の変化を把握できます。病気の早期発見だけでなく、健診結果をメタボリックシンドロームや生活習慣病の予防の指標として、また、生活習慣改善の取り組みの成果を見る指標としても活用しましょう。

結果ガイド

健康診断結果表は、身体所見、検査値・検査所見、総合判定(事後指導)から構成されています。

総合判定に再検査・要観察3ヵ月・6ヵ月、精密検査などと表記されていたら、必ず医療機関を受診してください。なお、紹介状が同封されている場合は結果表とともにお忘れなくご持参ください。

結果に異常がなかった

結果に異常がなかったときは、一安心です。すでに生活習慣に気を配っている方は、これからも規則正しい生活を続けてください。

また、結果に異常がなくてもこの数年の検査数値の推移はチェックしてください。現在は正常範囲でも、少しずつ上昇傾向にあれば要注意です。

経過観察という結果だった

直ちに受診するほどの大きな異常ではないけれど経過観察が必要な場合には、「要観察」という結果になっています。喫煙、飲酒、過食など生活習慣を改善し、指導・指示に従ってください。

要再検査、要精密検査、要治療が必要との結果だった

自覚症状がなくても早めに医療機関を受診してください。レントゲンフィルムの貸出や紹介状が必要な場合は受診された健診機関へお問い合わせください。

身体計測

BMIとは

体重と身長のバランスから体格的な肥満度を調べる指数。

25以上で肥満。

BMI 体重(kg)
――――――――――――
身長(m) × 身長(m)
判定 やせ 普通 肥満1度 肥満2度 肥満3度 肥満4度
BMI 18.5未満 18.5以上
25.0未満
25.0以上
30.0未満
30.0以上
35.0未満
35.0以上
40.0未満
40.0以上

体脂肪率とは

体重に占める脂肪の割合です。判定は外見と一致しないことがあります。

血圧

血圧は、心臓と動脈と血液量の3つのバランス関係から値が出ます。これらのいずれかに異常があると異常値となります。心臓・血管の異常のほか、腎臓、内分泌(ホルモン)や代謝系の異常を知る手がかりにもなり、高め・高値の場合は医療機関への受診をお勧めします。

※血圧は常時一定ではなく変動しています。病的原因がなくても緊張やストレス、食事などでも上昇します。 定期的に測定することで経過をみることが大切です。

眼科検査

眼底検査は、網膜や血管・視神経の状態を直接観察し、緑内障など眼の病気や眼の近傍にできる脳腫瘍、血管の動脈硬化の度合いを調べます。

※眼底所見の視神経乳頭陥凹は、緑内障疑のほか、近視でもみられることのある所見です。所見が疑われる場合は眼科専門医の診察をお受けになり、その結果に従ってください。

心電図

心臓の電気的な活動を波形として記録するもので、心臓全体の状態を調べます。

結果が正常範囲でも自覚症状がある場合は、医療機関を受診してください。

便潜血

口から肛門までの消化管の出血の有無を調べます。肉眼では分からない微量の出血を化学的に検出するもので、大腸がんの早期発見に役立ちます。その他、大腸ポリープ・痔・炎症でも陽性反応が出ますが、陽性の場合は自己判断せず精密検査で大腸の状態を確認することが大切です。

尿検査

陽性で疑われる病気には、腎臓や尿路、膀胱の炎症や結石、腫瘍などがありますが、体質や激しい運動、ストレス、暑さ・寒さ、生理などでも陽性を示すことがあります。明らかな陽性の場合は再検査を受け、治療が必要な病気が隠れていないか確かめることが大事です。

子宮がん検査

子宮頚がん(子宮の入口部分)を調べます。再検査・精密検査の判定の場合は指示に従い必ず婦人科を受診してください。

乳房検査

再検査・精密検査の指示があった場合は、必ず専門医を受診してください。病院によって、内分泌科、乳腺外科、乳腺科などになりますので電話などで確認のうえ、受診されることをお勧めします。

腹部超音波検査/胸・胃部レントゲン

自覚症状がなくても、炎症や腫瘤などが見つかる場合があります。再検査・精密検査などの指示があった場合は、必ず医療機関を受診してください。

血液検査

脂質や血糖の異常、肝機能、痛風は生活習慣を変えるだけで改善することもあります。再検査や要治療の指示があった場合は医療機関を受診し、指導に従ってください。その他、腎機能や貧血・白血病や炎症などもわかります。

健康診断の結果に異常所見がなくても、何か変わった症状があれば放置せずに医療機関にご相談ください。

医療費を増大させる メタボリックシンドローム

メタボリックシンドローム(以下、メタボ)とは、生活習慣病を悪化させるリスクが重なった状態です。

内臓脂肪の蓄積は高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病を悪化させ、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわるリスクが高くなります。

怖いメタボ

生活の乱れから始まったメタボは放置していると、ドミノ倒しのように生活習慣病を連鎖させ、重篤な病気へとつながります。これを「メタボリックドミノ」といいます。一度この流れが始まると、後になればなるほど止めるのが困難になります。したがって、早期に生活習慣を見直し、改善することが大変重要です。